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2014年04月07日

気持ちの持ち方は難しいんです

いろんな場面で不安になるという患者さんは、かなり多くいらっしゃいます
不安になってしまうことを、周囲の人から「気持ちの持ち方」と言われてしまうことも少なくないようです
「気持ちの持ち方」という言い方だと、まるで気持ちが弱いと言われているようにも感じます

簡単に、「気持ちの持ち方」だから、と言ってしまう人は
想像力が足りないように感じます

不安で、動機がしたり、息苦しくなる人は
自分でもそれを止めたいのですが、どうしてもコントロールできずに
苦しんでいるのです

想像してみて下さい
幅30cmの板を地面に置いて、その板の上を普通に歩くことは
決して難しいことではありません
でもこれが、10階建てのビルの屋上で、踏み外せば下に落ちてしまうという場所で
幅30cmの所を歩くとしたら、平常心で歩ける人はどのくらいいるんでしょうか

ビルの屋上から落ちてしまう恐怖心で、心臓がドキドキしたり、めまいがしたりする人が多いと思います
それを「気持ちの持ち方」で、みんなコントロールできるのでしょうか
平常心を保とうとしても、恐怖心が勝ってしまうのではないでしょうか

不安を抑えろ、「気持ちの持ち方」だと言う言い方は
これに近いものがあるということを、理解してもらいたいものだと思います



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Posted by まっちゃん  at 21:06 │Comments(3)日々の診療について

この記事へのコメント
松永先生こんばんは
暖かい日が増えて静岡も桜が満開です
今年は二年振りに昼間の桜が見れました
というのも昨年までは気分の良くなる夜に散歩がてら
夜桜を見るだけでしたので
うつになってからは本当にほんの些細なことでも不安に
なることが多くて
気持ちの持ち方で変わるならとっくに治ってるのにと思った
こともよくあります
気の持ちようだよと言われて落ち込んだこともしばしば
以前の私を知る人は病気と私が結びつかないようで
自分でもどうしてこんなに気分が沈むのかがわからずにいます
夕方から夜は気分が明るくなって家事もはかどったり
でも松永先生のブログ記事を読むとこんなふうに患者さんの
気持ちを理解してくれる先生がいるんだなと嬉しくもあり
元気ももらえています
クリニックを開院されて七年ということですが、どうかお身体に
気をつけてこれからもご活躍されてください
ブログも楽しみにしております
長々と失礼いたしました
Posted by かおりん at 2014年04月09日 21:59
かおりんさん
2年振りに昼間の桜が見れてよかったですね
クリニックに通ってきて下さってる患者さん達の中には
気の持ちようだという言葉で傷付けられた人が多くいらっしゃいます
それを一人でも多くの人に分かってもらえたらと思っています
いつもブログをみていただき、ありがとうございます
Posted by まっちゃんまっちゃん at 2014年04月16日 20:04
松永先生こんばんは
こちらこそ いつも心のこもった温かみのあるお返事をいただき
ありがとうございます
話しは変わり、うちの主人も今日のランチはつけ麺だったそうです
Posted by かおりん at 2014年04月16日 21:54
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