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Posted by さがファンブログ事務局  at 

2016年12月20日

先輩

当院には認知症の患者さんも多く受診されてます
認知症は、本人の不安感や気分の落ち込みも問題であり
家族の介護の問題も非常に大きく、大変な病気だと思います

認知症の患者さんと接する時に感じるのですが
「年を取ると子供に返る」というのは違う気がします
確かに認知症になると、感情のコントロールができにくくなったりしますが
高齢者には年齢を重ねてきた、様々な苦労をしてきた結果から得た「優しさ」を感じます

認知症が重くなると、自分が認知症になっていることも分からなくはなりますが
そこに行くまでに、患者さん達は「物忘れをしていく自分」を感じ、不安になりながら受け入れていくのです
これは、すごく怖いことなんじゃないかと思います
「老い」を受け入れる、「物忘れ」を受け入れる、これは大変なことです
受け入れきれずに苦しむ人が居るのは当然のことです

高齢になるまでに刻んできた人生の歴史に、敬意を払わなければと思います

私の年代になると、親が徐々に高齢になってきており、高齢者の問題は自分の問題にもなり得ると考えさせられます

先日、本村健太郎先輩の講演会に博多に行って来ました
本村先輩も両親は佐賀県にお住まいで、もう農業は辞められたとのことでした
同年代なので、親も同年代なんだと当然のことを実感しました
講演会に先立ち、控室にお邪魔して写真を撮ってもらいました
以前のブログに書いたことがありましたが、本村先輩とは中学校の柔道部で毎日一緒に練習してました
頼りになる優しい先輩です
講演会前の忙しい時に「久し振り!」と歓迎してもらえて、すごく嬉しくて感動でした


  


Posted by まっちゃん  at 22:30Comments(0)日々の診療についてその他