他人を変えようとしてもダメだ、自分が変わるしかないということを
上手に表現されていた本を読んだことがあります

霧の中、ある船が航行していると前方に他の船の光を見つけました
「こちらは上等兵である、そちらは何者か？」と交信して尋ねると
「こちらは二等兵です」との返信があった
「こちらが上官なので、そっちの船がよけて、航路をゆずれ」と交信すると
「それはできません」との返答だった
「どうしてできないんだ！」と再度交信すると
「こちらは灯台です」との答えがあり
上等兵は当然、自分が進路を変えたということです

相手が変わると思うから、自分を変えずに、相手を変えて問題を解決しようとする
でも相手を変えることは不可能だと思えば、自分を変えるしかないという話です

患者さんと話していて似たような話になりました
農業を営んでいる患者さんが
「気候は、どうしようもないことだから、不作でも天の恵みなんです」
と話してくれました
まさに、天候も自分ではどうにもできない、自分の受け入れ方を変えるしかない
という話でした
「あの人があんなじゃなければ」と他人を変えることを考えなくていいというのは
幸せなことだなと思いました