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2010年12月08日

語れない哀しみ

患者さんの中には、とても言葉では語れないという哀しみを持った人もいます
この哀しみを言葉で表すのは無理だと感じていることもあると思います
それだけの哀しみを持っていても、人は哀しい顔ばかりはしていられません
生活があるのだから、自分を抑えて暮らす必要もあるのです

その患者さんの抱えた哀しみの深さに、どのくらい気付けているんだろうか
まだまだ理解が不足しているなと感じることがあります

そんな時に、良寛和尚が好んで使ったという言葉があったなと思います

「君みよ双眼(そうがん)の色、語らざれば憂い無きに似たり」という言葉です
私のこのふたつの目をよく見てくれ、黙っていると何も苦しみがないように見えるかもしれないが
実は決してぬぐうことのできない哀しみや憂いにあふれているんだよ
という意味だと思います、本当に重い言葉だと思います
古い漢詩なんでしょうけど、良寛和尚が好んで使ったというのは
良寛和尚は人々の目の中に憂いをいっぱい感じていたんだと思いますし
自分自身も多くの憂いを抱えていたんだと思います



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Posted by まっちゃん  at 21:00 │Comments(0)日々の診療について

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