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2010年07月25日

「ひきこもり」について2

昨日のブログに「ひきこもり」の人の数や年代について書きましたが
当院にどんな「ひきこもり」の人の相談があるのか書きたいと思います

ひきこもる人は、学歴があり、比較的恵まれた家庭の人が多いのです
幼い頃は、親からすると「いい子」だったという人が多いんです

ある「ひきこもりを脱した」患者さんが言いました
「ずっと競争競争で頑張ってきて、頑張ったら幸せになれると思っていました」
でもこの人は頑張っても、自分の満足できる人生は得られなかったのです
そして人生に失望してしまったのです
自暴自棄になり、人生を見つめ直すのにすごく年数がかかったようです
でも、こうやって時間がかかってでも立ち直れる人はまだいいのです

「ひきこもり」の人の中には、多くの心を病んだ人もいます
精神的な治療をしないと「ひきこもり」を脱することができない人もいます
しかし、家族が積極的に治療を受けさせることをせず、本人も望まず
親が年をとり動けなくなり、生活が破綻して初めて相談されるケースもあります
人生の大半を「ひきこもり」で過ごし、40歳や50歳過ぎになって
ようやく治療を受ける人もいます

社会にとって大きなマイナスだろうと思いますので
国が何か動きだそうとしているのかと、つい期待してしまいます




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Posted by まっちゃん  at 21:00 │Comments(2)日々の診療について

この記事へのコメント
「ひきこもり」についてではありませんが、
私は幼い頃からずーと「いい子」を演じてきました。
子供なのに、自分の気持ちや考えを殺して。
「いい子」じゃないと親が怖くて・・・。
50歳代の今でも引きずってる様な気がして
とっても辛いです。

ただ自分の子供達は言いたい事言うし、やりたい事するし
のびのびと育って、二人とも今年パパになりました。
今度は孫達をいっぱい可愛がって
家族みんなで育てていきたいと思っております。

2年近く寝込んでしまったから観えてきた事だと思います(*^_^*)
Posted by はらっぴ at 2010年07月26日 12:51
はらっぴさん
幼い頃のことが本当に長く影響していたんですね
でも2年近く寝込んで得たものは、すごく大切なものだと思います
お孫さん達は幸せですね
Posted by まっちゃんまっちゃん at 2010年07月27日 21:21
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