どうしても変えられないことに対して、イライラしてもストレスが貯まるだけです

ある人にとって、どうしても許せない人がいました
その人のことを考えると腹が立つし、イライラするし
何とかその人を変えたいと思って、いろんなことを試してみましたが無駄でした
それでさらに許せなくなっていたようでした

他人を変えるということは望んではいけないことなのかもしれません
ある人は、そのストレスのせいでいつも心に余裕がなく
家具の出っ張りにぶつかっても、「どうしてここに出っ張りがあるんだ」
と腹を立てていました

変えられないものを変えようとして、ストレスを貯めても自分が苦しくなるから
もう考えないように、気にしないようにした方がいいとアドバイスしても
それを受け入れる心の余裕もないようでした

そこで私は、少量の「抗うつ剤」を処方しました
そうすると、心の余裕が出てきてくれて、あんな人に対して怒っても
自分が損するだけだと思えるようになってくれました
ストレスで気持ちが落ち込んで、イライラして、心の余裕がなくなっていたんです

ここで思い出した言葉があります
アメリカの神学者でライホルト・ニーバーという人がいて、その人の祈りの言葉です
「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を見分ける英知を我に与えたまえ」
有名な言葉ですが、素晴らしい言葉ですね

人生の中で、変えられるものかどうかを正しく判断し
変えられるものを変える勇気が持てれば、素晴らしい人生になると思います