「喉に何かつまっている感じがする」「喉の奥が狭くなってる感じがする」等
喉の異和感を訴える患者さんはかなり多くいらっしゃいます
耳鼻科等でちゃんと検査してもらっても特に異常がない場合は
「ヒステリー球」という言い方をすることもあります
「球」というように、喉のところにピンポン玉のような物が
ひっかかっている感じがするという表現をする人が多いのです
喉の奥にボールが引っ掛かっている感じと言われると
想像しただけでも苦しそうです

「ヒステリー球」の原因は、ストレスによる不安や緊張が最も多く
「うつ」の症状としても出ます
患者さんは圧倒的に女性が多いように感じます

治療法ですが、やはり原因となっているストレスを取り除くことが一番です
しかし、これは簡単なことではなく
時間をかけてゆっくりカウンセリングを行う方法もありますし
ストレス症状を緩和させるという意味で精神安定剤を使うことも多いのです
「うつ」の症状として出ているのであれば「うつ」の治療をします

喉の異和感に対しての漢方薬は「半夏厚朴湯」がよく使われます
これはよく効くこともあるようですが
当院で喉の異和感を訴える患者さんは、「半夏厚朴湯」を飲んだけど
治らなかったという人が多いようです
（治った患者さんは受診しないでしょうから、当然かもしれません）

「ヒステリー球」は、ストレスにより自律神経のバランスが崩れた人に多いように感じます
自律神経の問題については、季節的にも近日中にブログに書くつもりです