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2009年11月06日

線維筋痛症

線維筋痛症という病気が、最近注目されてきています
当院にも線維筋痛症ではないかという患者さんが何名も通院されてます
この病気は、まだ原因も分からず、治療法も確立しておらず
非常に難しい病気です

全身のいろんな場所が痛み、その痛みの強さで眠れないし
日常生活にも大きく支障が出てきます

この病気は、痛む場所がその時により違ったり、天気によって変わったり
時間帯によって変わったりするし、検査しても特に異常が出てこないため
「気のせいじゃないか」「過剰に訴えすぎじゃないか」等と思われやすい傾向があります

確かに「うつ」の時は、普段よりも痛みに関して過敏になる人もいて
その時の精神状態が関与しているのではないかと思われる人もいます

痛みとは、その人にしか分からないもので、データとして捉えにくく
比較もしづらいために、「気持ちの問題」として考えられやすいようです

でも線維筋痛症の患者さんの痛みの様子を見ていると
「気のせい」「大げさ」という言葉は間違っているように感じます
ものすごい苦痛が患者さんを襲い、その苦痛に耐えられずに自殺してしまう人もいる
というのが理解できるような気がします

最近私が思うのは
線維筋痛症の治療はよく分かりませんが、単純に痛みを鎮痛剤でとるだけではなく
精神的なケアが必要なのではないかということです



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Posted by まっちゃん  at 21:00 │Comments(2)日々の診療について

この記事へのコメント
まっちゃん先生☆おはようございます!

線繊筋痛症という病名は、何年か前、ある女子アナウンサーがその病気を苦に、自殺されたというニュースで知りました。

そのニュースに触れたとき、神様は人間になんという苦しみをお与えになったのだろうか、彼女には他にどんな道があったのだろうかと、暗澹たる気持ちになったことを覚えています。

痛みというのは、本人にしかわからないし、「痛み」のあるときは、何もできない、何も考えることができない、そして、一秒でもその痛みから逃れたいと思うものなのでしょうね。

子供が病気のとき、お母さんに「ヨシヨシ」と背中をなでてもらうと気分が良くなるように、精神的なケアは大きな力になるんじゃないかと思いました。
Posted by keikei at 2009年11月07日 09:36
keiさん
線維筋痛症で、痛みに耐えきれずに自殺した女性アナウンサーが確かにいましたね、本当にすごく強い痛みらしく、針で切り裂かれる感じだと言う人もいます、それを周囲から理解してもらえないことはどれ程つらいことでしょう
自分の病気に気付いてない人も多いと聞きます、何か出来ることはないかと考えてしまいますね
Posted by まっちゃんまっちゃん at 2009年11月07日 22:48
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