カウンセリングには様々な技法がありますが
その中の一つの質問方法として、タイムマシンクエスチョンというものがあります
私は、滅多にこの質問を使わないのですが、久々に思い出したので書いてみました

タイムマシンクエスチョンの基本的な質問は
「タイムマシンがあったとして、それに乗って５年後に行ってみたとしましょう
そこには５年後のあなたがいて、何をしてますか？」というような質問です

将来のことを何も考えられないと言う不登校の子供達に
「あなたが２０歳になってる未来に、タイムマシンで行ってみよう
そこで２０歳のあなたは何をしてますか？」と尋ねたりすることもあります
そうすると将来の自分について子供が語り始めることもあります
そこで、じゃあそうなるためには今出来ることは何だろうという質問に続いたりします

私は、タイムマシンクエスチョンを使う時は
「タイムマシンがあって、１０年後のあなたが今ここに来て
今のあなたにアドバイスをくれるとしたら、何とアドバイスしてくれると思いますか？」
と尋ねることがあります
そうすると自分が潜在的に思っていることがスムーズに出てくることもあります

面白い質問方法なのですが、この質問だけでカウンセリングが成立するものではありません
様々な伏線の質問もあり、流れの中で自然に出てくるタイムマシンクエスチョンならいいと思います
カウンセリングとは、いろんな技法があり、それをいかに構築して患者さんのためになるように
話を進めて行くかというのが難しくて、でも魅力的な分野です
カウンセリングを勉強するのは、楽しいのですが
学べば学ぶ程に、その奥深さを感じるばかりです